終わってから一週間以上たって今更感はあるのだけど、やっぱりどうにも収まらないので書いてみる。
まずは日本代表の皆さんにおめでとう。男子の4大会連続銅メダルも、女子の銀メダルも胸を張っていいと思います。
各国代表選手の皆さん。熱戦をありがとうございます。とても楽しめました。
続いて日本代表の各選手についての雑感。順番は今日現在の世界ランキング順。
まずは男子編
水谷選手
最後こそドイツのボルに負けてしまいましたが、足を痛めていながら日本のエースとして、素晴らしいプレイの連続でした。
実のところ、もう水谷選手の伸びしろは残ってないのかなぁ、つまりはもうピークは過ぎた、と思っていた時もあったのですが、見事に覆してくれました。
丹羽選手
んー。実は今大会の丹羽選手はあまり印象に残っていません。
元々体格には恵まれておらず、パワー負けすることも多かったので、相当鍛えたんだろうな、とは感じました。そういうプレイをしていました。ただ、確かに力強さは増したようには感じられたんですが、丹羽選手らしいスピードのある超打点の早いプレイが減りましたね。まだモデルチェンジが完了してないな、という感じ。
松平選手
テレ東のCM出待ち編しか覚えていないです。ぶっちゃけよくありませんでしたよね。今回。
塩野選手
残念ながら1試合しか出番はありませんでしたけど、その試合に関しては塩野選手らしい、というか近代チョッパーらしい戦いぶりで、とても良かったので、もっと見たかったなぁ。↑も↓も良くなかっただけに。
岸川選手
テレ東のCM出待ち編しか覚えていないです。ぶっちゃけダメでしたよね。今回。
チームとして
初戦のギリシャ戦を落とした時にはどうなることかと思いましたが、最終的には準決勝までいってメダルという結果を出せて、安心しました。
今回、あまり調子の上がらない選手が二人いたのですが、岸川も2戦して4敗するまで外さなかったし、松平は結局最後まで使い続けたし、思い切った決断も必要だったんじゃないでしょうかね。せっかくオプションとして用意したチョッパーの存在がもったいなかったな、と。
女子編
石川選手
絶好調、というわけでもありませんでしたね。福原の負傷欠場でかかる心理的負担も相当なものだったでしょうから、その中でよく頑張ったとは言えます。
石川選手もパワー不足を補うために相当トレーニングしたらしいですが、丹羽選手とは違って、いいところをスポイルすることなくステップアップできているようで、このまま頑張って欲しいです。李暁霞はそれ以上に強かったけどな。
どうでもいいけど香港戦の最後勝った時に久々の勝利のジャンプが見られておじさん幸せです。
平野選手
香港戦での大逆転劇は本当にお見事でした。単純につけられた差だけで言えば、横浜大会での石川-帖雅娜戦ほどではありません(ゲーム0-3、スコア3-9からの大逆転)。石垣選手がいいところなく敗れて、石川は勝ったものの、自分が負けたら仮に4番の石川が勝ったとしても、プレッシャーマックスの5番を、経験も浅く、しかも初戦で負けている石垣に託さなければならなくなるという状況で、あそこまで追い詰められた状況から逆転できるって、ホント信じられないです。
石垣選手
今大会のキーパーソン。福原欠場がなければ石垣の出場はなかったわけですが、どれだけ石垣に救われたことか。オランダ戦3番のリー・ジエ相手のチョッパー対決。予想通りというべきか促進ルールが適用されて、これは相手の選手にとっても、ですが、やりにくい状況での逆転勝ちには、大拍手です。
ぜひとも今後も団体戦に欲しい人材です。
田代選手
まぁ、予想通りというか出番は少なかったですけど、よく頑張りました。勝利をあげた時のホッとしたような笑顔が印象的でした。
今度は個人戦にも出られるといいね。
森選手
テレビではやたらと「現役女子高生」が強調されてましたけど、どうでもいいですよね。
直前の日本選手権で福原、平野を撃破して決勝進出。世界ランクは低いながらも代表選出されたのは協会の期待の現れでしょう。とはいえ、今大会ではムードメーカーとしての役割以上は多分期待してなかったでしょうし、1勝をあげられたのはなによりでした。
あと、うるさい。ごめん。でもホントうるさい。
チームとして
チームワークの良さを感じました。団体戦では背中を押してくれる力になったことでしょう。じゃなかったらオランダ戦で終了してましたよ、きっと。
それにしても、中国の壁は高いですね。仮に日本が中国に勝てる時が来るとしても、次世代以降だなぁ、なんて思っちゃいました。多分、朱や陳が出てても負けてましたよね。
他国選手で気になった人
リー・ジャオ(オランダ)
詳しい経歴は知りませんけど、強かった。41歳だそうですけど、まぁ強かった。あのバックプッシュには石川も平野もいいようにやられっぱなしでしたね。
劉詩雯(中国)
前回の団体戦の戦犯、ということで監督からイマイチ信頼されてない、とかいう噂もありますが、さすがは現世界1位ですね。日本との決勝では平野選手と対戦して完勝。
「WR1が3番とか日本なめられてね?」とかいう意見がTwitterなんかでは見られました。しかしながら、クオーターファイナルで北朝鮮のチョッパーとあたった際に、超ハイレベルのカット打ちをしていたように、李暁霞、丁寧とくらべても対カットでは一段上なので、日本の3番を石垣選手とみた監督が、万が一にも紛れのないように3番に持ってきたんだろう、と僕は思ってます。実際は石垣は1番だったわけですが。
そもそも、李暁霞も丁寧も元世界1位ですから、決勝に出ていた3人は全員同格みたいなものですよ。ちゃんとベストメンバーできてるわけですから、舐めてるわけではないと思います。
ボル(ドイツ)
この人も超人ですね。かっこいいし、強い。おまけに長いことトップで戦い続けている。日本も、結局セミファイナルではこの人にやられた。現ランキングではオフチャロフより下ですが、やっぱりドイツのエースはボルなんだなぁと思いました。
ソ・ヒョウオン(韓国)
今大会、一回も試合は見ていなかったりしますが、気になります、はい。なんでって、かわいい。
本当に言いたいこと
テレビ東京は世界卓球から手を引いて欲しい。
今まで頑張ってきてくれたことは認めるし、感謝もしている。だがもうダメだ。そう思うに至った理由は以下。
未だに納得行かないことその一
日本戦以外放送一切なし。一応ストリーミング中継はしてましたけどね。BSジャパンですらなし。契約の色々とかあるんでしょうけどJ-sportsでも観られなかったし。せっかくの「世界」卓球なのに。深夜に録画で、とかでもいいのに。ホントクソ。
未だに納得行かないことその二
LIVE中継が少なすぎる。テレビ見ながらTwitterの #世界卓球 ハッシュタグタイムラインを追うという楽しみ方ができなくて(見ちゃうと全部結果わかっちゃう)、ホント残念。
男子準決勝もLIVEじゃなかった。ちょっと長引いたので、水谷とボルの4番はほとんどLIVEで放送出来たはずなのに、松平が負けた試合の落としたゲームを優先して、水谷-ボル戦は第3ゲームしか見られなかった。
水谷が負ければ、日本の負けが決まっちゃうという大事な試合よりも、松平が負けた試合を優先したんだぞ?録画の。頭おかしいだろ。結果としては水谷も負けてしまったわけだけど、そういうことじゃねぇだろ。
要するに
テレ東は「世界卓球」にコンテンツとしての価値を認めてないんだろう。価値があるのはかわいい石川(出ていれば福原もだろうけど)とおまけでイケメンのマツケンだけ。
「マツケンかっこいい、でなんとなく見始めたけど、卓球ってこんなに面白いんだ」みたいな声はTwitterでもちょこちょこと見受けられました。だからといってそういう人が、中国-ドイツの決勝も観るかと言ったらまぁ見ないとは思いますけど、それにしたって日本戦以外、女子以外の試合も放送してもいいじゃないですか。
観戦対象として卓球の面白さをブロードキャストしたいわけじゃないんだな、てのがはっきり伝わるテレ東さんによる世界卓球中継の取り扱いなのでした。
そういう訳なので
テレビ東京は世界卓球から手を引いて欲しい。
俺はJ-Sportsで観るからいい。