主に北海道のファイターズファンの間でまことしやかに囁かれる噂として「STVの呪い」というものがある。
例えば、先週末の対ホークス3連戦などは、
- 先制を許し中盤に追いつくもその後小刻みに加点され6点ビハインドの9回に4点とったが2点及ばずの負け
- 1点差リードの9回に抑え投手が2死2ストライクまで追い込みながら簡単にヒットを許し次打者がランニングホームランで逆転負け
- 8回まで1点リードしながらセットアッパーが打ち込まれての逆転負け
と見事なまでに3タテ。
で、その全ての試合において、北海道地域における中継局がSTVだった訳ですが、かようにSTVが中継を担当するとファイターズが負ける、というのがいわゆる「STVの呪い」と呼ばれるものである。
私のような道外ファイターズファンは、GAORAなどのCSやらパ・リーグTVなどのネット配信で試合を楽しんでいる(最近あまり楽しくないが)ため、この「呪い」にほとんど実感を持てないのだが、本当にSTVが中継するとファイターズは負けるのだろうか。いわれなき誹謗中傷は本意ではないので調べてみた。
とはいえめんどくさいのはめんどくさいので、今シーズンのみ(2019/7/2まで)だ。たかだか76試合では統計的には有意な結果は出ないことは数えるまでもなくわかっているのだが、何年分も調べるのは本当に面倒なのです。
集計にあたっては「テレビ番組表の記録」というサイトを利用させてもらった。完全に手作業なので、多少の誤りはあるかもしれないが、気にしてはいけない。基本的に北海道地域の地上波及びBSを対象にした。
という訳で、以下が調査結果。
まず成績の良い局から。
NHK BS:4試合中継して、4勝0敗。勝率 1.000
UHB北海道文化放送:10試合中継して、7勝2敗1分。勝率 .778
他に5割以上は、TVhの1勝1敗、BS朝日 1勝、BS12 1勝(BS朝日はライオンズ戦を、BS12はパ・リーグ全般をよく中継しているので、もしかしたら他にもあるかもしれないが、そこでしか見られない日が多分1試合だけなのでそれしかカウントしていない)。
つまり、他の局は全て負け越しである。STVだけが悪く言われているが他局もたいしたことないのではないだろうか?
ということで、それ以外の各局の成績。
HBC:7勝8敗1分。勝率 .467
NHK:2勝3敗2分。勝率 .400
HTB:5勝8敗分。勝率 .385
HTBがちょっと分が悪いですね。HBC、NHKは借金1なので次の試合次第では5割復帰も可能。
さて、実は地上波/BSでは野球中継が行われない日というのも結構あります。北海道でのファイターズ戦の場合、ここまで76試合中12試合ありました(多分)。
中継なし:5勝7敗。勝率 .417
いよいよ、札幌テレビ、つまりSTVです。
STV:3勝7敗。勝率 .300
ダントツじゃねーか。読売系列らしく巨人戦でも中継してろよ〇〇が。