1月 2012

  • 「それからの三国志」

    By mattz, 2012/01/24

    文庫楊令伝8巻のついでで買ったんですが、期待以上でしたね。作者の方は職業作家ではなく、要するに三国志好きのおじさんが趣味が高じて書いちゃいま した、っていう本で、文章とか練れてないね、なんて思ったりもしましたが、最初からそのつもりで読む分には十分楽しめる内容かと思います。

    前書きにもあるとおり、三国志をある程度読んでいる(知っている)人向けです。三国志よく知りません、ていう人が手に取るとも思えませんけど。それなりに知っている人でも、この本に書かれた内容もちゃんとおさえてますって人はなかなかいないんじゃないでしょうかね。僕はこの時期のことはホントに通り一遍のことしか知らなかったので、とても参考になりました。帯に「累計12万部」ってありますけど、それだけ三国志好きが多いってことですよね。

    合間合間に薀蓄が挟まるあたりかなり司馬遼太郎の影響を感じたりもしますが、それらの薀蓄がどこまで本当なのかはともかく、この時代の空気みたいなものを感じさせるには結構効果的なんじゃないかな、と思います。

    あと、amazonのレビューに「呉についての記述が少ない」って書いている人がいますけど、もともと三国志ってそういうもんだし、この時期呉は全くしかけていませんし、戦をしない国が「物語の中で」脇役になるのは仕方ないでしょう。そもそも呉の末路って疑心暗鬼と足の引っ張り合いばっかりで面白くなくないですか?それはそれで面白く描くことは出来るのかもしれませんけど、この人には多分無理でしょう。

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  • たむらぱんの4枚目のアルバム「mitaina」

    By mattz, 2012/01/24

    正直に言うけど、初聴時はあんまりピンとこなくて。何度か通して聞いた今でも、「ノウニウノウン」は超えてないと思ってます。僕の中では「ノウニ ウノウン」のインパクトはそれほど大きかった。最初に聴いたたむらぱんのアルバムがこの「mitaina」だったら、今のようなファンにはなっていないかもしれない。

    と言っても、「mitaina」がダメなんてことは全然なくて、どの曲もそれぞれの曲ごとに違ったたむらぱんらしさが出ていますし、各種のインタビューでも本人が語っていますけど、曲順もこみでとても完成度の高いアルバムになっていますし、ファンになら楽しめる1枚だとは思いますよ。amazonのレビュー見るとかなりの高評価がついてますけど、あれみんな元からファンだった人のレビューのようですし多少割り引かれるのがよろしいかと。たむらぱん 未聴の方には「ノウニウノウン」か「ブタベスト」の方がお勧めです。

    ちなみに、個人的には「フォーカス」と「かるかる」と「やっぱり今日も空はあって」が好き。

  • 2012年ナンバーワン映画!

    By mattz, 2012/01/10

    映画「琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ」公式サイト

    タイトルは結構マジ。多分今年(劇場で)観る映画は多めに見積もってもあと2本くらいだと思いますけど。

    あまり期待はしてなかったんですけどね。低予算のマニア受けだけを狙ったそういう映画なんだろうと。でも思っていたよりもずっと丁寧に作りこんで あったし、キャストも頑張ってましたし、脚本もマブヤーらしいところは忘れていない、でも、映画らしく凝った部分もあって。で、予想をいい方に裏 切られまして、かなり楽しめました。去年主演女優目当てで観た、某映画よりはずっと。

    元々マブヤーを知っている人はもちろん、全然知らない人でも沖縄文化に多少親しみのある人なら、そこそこ思白く鑑賞できると思います。

    と、少しだけ人を選ぶところはあると思いますが、なかなかの佳作です。