平井和正の小説「狼の紋章」を原作にした漫画。
かどたひろしによってコミカライズされたアダルトウルフガイの方は割と違和感なく受け入れられたのですが、こちらは少々戸惑った。
アダルト版の漫画化が、原作小説に忠実だったかというと決してそんなことはないんですが、僕の中にある犬神明像と描かれた犬神明像とにあまりズレがなかった。一致してない部分がなかった訳ではないんですが、あまり気にならない部分のズレだった。
それに対して今作で描かれた少年犬神明像は僕の中の犬神明像に重なってくれない。犬神明だけではなく青鹿先生についてもどうも別人を見てる気がして仕方がない。脚本化した田畑由秋と僕とで受け取り方に違いがあるんだろうなぁ。
掲載誌はヤングチャンピオンとのことですが、読者のほとんどは原作知らないんですよね?そういう人達がどう読んでるのか知りたいので、ちょっと後でレビューでも探してみます。Amazonのレビューは原作ファン中心で随分高評価なようですけど。
続きを買うかどうかは保留です。この先「狼の怨歌」や「狼のレクイエム」までやるつもりかどうか知りませんが、そこまでは多分買わないなぁ。このコミックスも4巻まで買って読んだのですが、商品リンクは1巻だけにしときます。
そういえば作監/余湖裕輝ってのはアクメツの人(って田畑由秋もアクメツの人だわ)ですね。見覚えのある絵だけど泉谷あゆみの絵に見えないなぁ、と思ったら。あー、余湖裕輝はバチガミを描いたひとなのか。