この辺の話はどうなったんだろうなぁ、と目次を見てみたがどうやら未収録のようだ、と思いながら読み終わり、最後の参考文献のページを見て気づく。
『蚕食弁護士』は現在係争中のため、単行本収録を見送らせていただきます。係争が終了した際に、収録する予定です。ご了承ください。
なるほど。早いとこ決着つけてくださいね。
収録された内容についてですが、この巻では「裁判員といっしょ」がまず注目。裁判員制度下での裁判の、あるかもしれない例が描かれた一篇。裁判員制度、支持しますか?
他の収録作品についてですが、法廷ものというと「逆転裁判」ではないですが、主人公の活躍で、どう見ても不利に見えた公判をひっくり返す、みたいな話になりがちなんですが、そうではない一ひねりしたものが多く、なかなか読み応えがありました。もともと主人公の造形からして弁護士ものとしてはかなり異色の作品 ですが、これまでの「くず」と比較してもちょっと違った味わいです。おすすめ。