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北方謙三

岳飛伝 三 嘶鳴の章

作成者:mattz 作成日:2012/11/26(月) 14:39

一、二巻までは楊令伝と地続きな感じが色濃かったのですが、この三巻辺りからはちょっと雰囲気が変化してきています。二世たちを始めとした若手の描かれ方に、水滸伝の序盤を思わせる感じがあって僕は結構好きです。今、水滸伝を一から読み返している最中なせいかもしれないけど。

水滸伝では全ての物語が「梁山泊対宋」という一つの対立軸の上に乗っている形でしたが、この岳飛伝においては、梁山泊以外に南宋、金、西夏、西遼、日本(は今のところ五郎、源太の他は会話に出てくるだけ)、蒙古(も今のところ耶律越里の戦う相手として会話に出てくるだけ)と物語に絡んでくる国名だけでも多様ですし、岳飛軍は南宋に属しているとは言いがたい状況。どこかの国に属しているとは言えない人物も多数登場してきますし、水滸伝ほど単純な構図ではありませんが。

いずれにせよ、ここからの展開が非常に楽しみです。

岳飛伝 1, 2

作成者:mattz 作成日:2012/08/30(木) 14:38

追記
文庫版について書いたよ。→岳飛伝 文庫
追記終わり

北方謙三の「大水滸」構想の最後を飾る「岳飛伝」の単行本です。1巻発売記念のサイン会に行ってサインもらったり一緒に写真とってもらったり、「第12回の梁山泊の会」に応募してみたら当選してしまったので参加したら、お酒もらったりしたのはいい思い出。そろそろ飲み会しましょうか。@tomoyatonさん

なんで今頃1、2巻合わせてのエントリを書いているかといえば、要するに今頃読んだから。僕は楊令伝以降、小説すばるを購読して連載を読んでいたり するので、なかなか単行本と向き合う気力が湧かなくて。先日発売された楊令伝 15 天穹の章 (集英社文庫)や、吹毛剣 楊令伝読本 (集英社文庫)を読んだことで、ようやく手を付 けました。

本作は「岳飛伝」というタイトルではあるけれども、「水滸伝」「楊令伝」の続きです。少なくとも今までのところは完全に岳飛中心に描かれているわ けではありません。というよりも他のインタビューなどを見聞きした限り、これまで通り梁山泊が話の中心になるのじゃなかろうかと思います。

もうちょっと詳しく言うと、『「水滸」とは「水のほとり」を意味する、すなわち水滸伝とは水のほとりの物語のこと。「水滸伝」での水は梁山湖。「 楊令伝」での水は河水。「岳飛伝」ではメコン川までいっちゃうよ』なんてことを北方先生がおっしゃってます。単行本ではまだ(まだ、ではなかったですね)ですが、すばるの連載の方ではすでにメコン川は物語の舞台として登場しておりまして、岳飛はそこへは行ってませんし、今後も岳飛がメコン川に行ってそこで何かしら活躍するというのは考えがたいのですよね。

そうそう。岳飛伝に入ってから史進の衰え描写が多いんですよ。で、サイン会の時に「史進が老い衰えていく姿をみる(実際は読むですが)のが辛いんで すよね」ってなことをぶつけてみたら、北方さん「俺も書いてて辛いんだよ」と。そうまでおっしゃるなら僕も最期まで見届けますよ。覚悟はできました。

史記 武帝紀 7

作成者:mattz 作成日:2012/03/28(水) 15:43

別の本を探すために本屋に立ち寄ったところ、新刊コーナーに平積みされていたので購入。このところ、このブログに史記とか武帝紀を検索して来る人 が増えているなぁ、とは思っていたのですが、新刊出てたのね、ってことで納得した次第。

中身については詳しくは書きませんけど、桑弘羊さんに泣きました。しみじみと。

武帝紀はこの7巻で完結ということになります。武帝紀以外の史記をやるのかどうか知りませんが、できれば他のも読みたいですね。

史記 武帝紀 6

作成者:mattz 作成日:2011/12/14(水) 19:11

実際は1週間くらい前ですかね。読んだの。

大体、読み終わった後で登場した人たちとかその他の事物についてWikipediaで調べて読んだりするんですけど、これ結構面白いですよ。この人を、この出来事をこんな風に描いたのかぁ、とかね。

劉徹がそろそろお年を召されて惚けてきちゃっているので、次巻あたりで武帝紀は終わりですかね。終わったら次はどこかなあぁ。始皇帝(秦始皇本紀) とか項羽(項羽本紀)と劉邦(高祖本紀)あたりでしょうか。ベタですけど。

史記 武帝紀 四

作成者:mattz 作成日:2010/12/15(水) 11:32

三巻が出てから約半年での刊行ということで、今までよりペースが上がっていますね。楊令伝終わったからかな。

劉徹の30代を描いた三巻に続いて、大雑把に言って40代を描いているのがこの四巻。一、二巻あたりまでは「いつもの北方中国小説」の印象が強かったのですが、ここへ来て随分趣きを変えてきています。特にこの四巻なんか戦らしい戦の描写はほぼありませんし。

でね。小説として面白いのかといったら、傑作です。少なくとも僕はそう思っています。うまいこと魅力を伝えられないのがもどかしい。

ところで、amazonさんに書名表記が間違ってますよと伝えたいのですが、どこから行けばいいんでしょうかね。少し探してみたら「 カスタマーサービスに連絡」というのがあったの で連絡したら直った。

楊令伝 14 星歳の章 読了

作成者:mattz 作成日:2010/07/29(木) 10:17

小説すばるを購読して読んでいたのでこの辺の筋は既に知っているはずなんですが、掲載時に読んでいた時よりも、なんだかしみじみとしてしまいましたねぇ。

次巻、15巻で完結ということもあるのでしょうが、結構多くの古くからの同志が何人かたおれていきます。遊撃隊のあいつなんかはもう、涙なしには読めませんぜ。

史記 武帝紀 三

作成者:mattz 作成日:2010/06/11(金) 15:26

2巻を読んだのが約10ヶ月前ということになるのですが、登場人物、特に匈奴側の人物をあまり覚えていません。なんとなくこんなやつがいたよなぁ、くら いのおぼろげな記憶はあるんですが、名前と結びつかなくて苦労しました。まぁ、読んでいるうちに大体のところは思い出せましたけど。

で、この3巻。大雑把にいうと武帝・劉徹の30代の約10年間を描いていて、物語的にみるとかなり大きく動きます。物語だったら絶対このタイミングではな いだろってタイミングで死んでしまう人とかもいますが、そこは史実なので。個人的な感想としては、ちょっと意外な描き方でしたね。

以前にも同様なことは書きましたが、僕はあまりこの時代のことを知らなくて、知識(というほどのものではないですが)のベースはあくまでWikipediaなん ですが、大筋ではかなり史実に忠実ですね。同じ北方小説で言うと「三国志」に近いかも。

それにしても劉徹、最初は名君、傑物って感じだったのにねぇ……

楊令伝 13 青冥の章読了

作成者:mattz 作成日:2010/05/03(月) 22:35

13巻は感想が難しいな。もっとも、いつも感想という程のことは書いてませんけど。ちなみに今回一番記憶に残ったのは盛栄の台詞でした。内容は割愛。盛栄の出番は一回だけなので読めばすぐに分かると思います。

今の梁山泊がいずれ崩壊していくであろうことは確定事項なのですが、どう描くつもりなんでしょうか。すばる最新号に掲載分がもう15巻に入っていて、連載2回で収拾つくとも思えないので、15巻で終わりということもないのかなぁという感じではあります。

そんなことより気になっているのがこちらの記事。

楊令伝に続く、北方水滸伝第3作執筆決定?|モーション・グリーンΣ

一体どうするつもりなんだろうか。ホントに。岳飛伝?

楊令伝 12

作成者:mattz 作成日:2010/01/25(月) 17:26

というわけで12巻。予定では全15巻らしいのでこれ入れてあと4冊って事になる。15巻の予定って聞いたときはどうせまた伸びるんでしょ?とか思ったけど 、案外15巻で終わるのかもなぁ。いや、なんとなく。

ところで思うんだけど、楊令伝って楊令が死なないと終わらないよね。そう簡単には死にそうにないけど、どっかの色男みたいな行方知れずで幕切れとか僕は納得できないし、実はチンギスハンでしたとか冗談じゃない。ま、これは年代的に無理がありすぎるのでないだろうけど。

ちょっと屈折してるけど、楊令の死に様をどう兄貴が描くのかが楽しみではある。楊志みたいに息子(物語には登場してきてないけど)を守って守って守りきって死ぬとか、もしかしたら楊令公のような最期かな。普通の戦で死ぬところはちょっと想像できないし。

でも楊令って死ぬときに雷横のように「愉しかったな」って思えるんだろうか。今の楊令は僕の目からはあまり「愉しそう」には見えないんだけど。

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